プレスリリース 2019年2月2日

映画監督・俳優 塚本晋也氏 「ニッポン名誉賞」受賞へ

ドイツ、フランクフルトにて開催される第19回ニッポン・コネクション映画祭にて、カルト的人気を誇る映画『鉄男』を生み出した監督、塚本晋也氏「ニッポン名誉賞」が授与されます。今回で5回目となるこの賞は、日本映画界に特別な功績を残した人物に贈られます。授賞式は2019年6月3日、映画祭のクロージングセレモニーの一環として映画祭メイン会場にて開催され、映画監督・俳優の塚本晋也氏が授賞式に立ち合います。ヴェネチア国際映画祭で披露された監督の最新映画『斬、』は、ニッポン・コネクション映画祭にてドイツプレミアを飾ります。加えて、塚本監督作品選りすぐり数本が当映画祭にて上映されます。

日本自主映画の巨匠、塚本晋也氏は1960年東京に生まれ、すでに10代の頃から8ミリカメラで映画制作を開始。その後劇団を立ち上げ、22歳でCMディレクターとなりました。監督の名を世界に知らしめた映画作品『鉄男』(1989年)は、『Blade Runner』と日本の怪獣映画からインスパイヤされた実験的作品として、数多くの国際映画祭で観客を魅了し、後に多くの監督に影響を与えました。

塚本氏は自身の映画制作会社「海獣シアター」でプロデュースする映画作品において、同時に監督、脚本、撮影、編集、主演、を務めることが多い。最も著名な作品としては、『TOKYO FIST』(1995)、『六月の蛇』(2002)、『ヴィタール』(2004)が挙げられます。ニッポン・コネクション映画祭ではこれまで『悪夢探偵』(2007)、『KOTOKO』(2012)が上映されました。また塚本氏は俳優として、三池崇史監督作品(『DEAD OR ALIVE 2 逃亡者』、『殺し屋1』)や石井輝男監督作品(『盲獣vs一寸法師』)、またハリウッドのマーティン・スコセッシ監督作品(『沈黙 -サイレンス-』)を始めとする多くの巨匠監督作品にも出演しています。また、大ヒット作品となった『シン・ゴジラ』(2016)にも出演しました。

初挑戦となった時代劇映画の新作『斬、』(2018)では、一人の侍を池松壮亮(『ラストサムライ』)が、若き農家の娘を蒼井優が主演を努めます。また塚本氏は当作品にて、「毎日映画コンクール」男優助演賞を受賞しています。

映画祭について

日本映画祭ニッポン・コネクション2019年5月28日から6月2日までドイツ、フランクフルトにて開催されます。100本以上の日本映画が上映され、約50のカルチャープログラムも用意されます。日本から数多くの映画関係者やアーティストが来場し、自らの作品をドイツの観客に紹介する貴重な機会となっています。本映画祭は70名の主にボランティアチームから成る公益団体「ニッポン・コネクション」により運営されています。映画祭のメイン会場は劇場Künstlerhaus MousonturmとTheater Willy Praml in der Naxoshalleです。他にも、ドイツ映画博物館、映画館Mal Seh’n Kino、Naxos Atelierが会場となっています。